この時代は銅板画の絶世期。本が珍重されている時代でした。 イカールもそうですが、中でもP.E.BECASは当時の挿絵の寵児。 ボードレールの悪の華で脚光を浴び、たくさんの文学作品の 挿絵を版画で手がけました。 題材が好きだったのでしょうか。P.E.BECASは数年間の間に2回 FORTUNIOの銅版画挿絵を手がけています。 両方とも素敵ですがこの版のタッチの方がデリケート。 風呂の中にスクッと立つ少女の優雅さ 透明な水の中の男女の動き 実に見事です。